心の赴くまま〜ライフコンパス〜

「今」何を思い、何を考え、何を感じているか。

【読了】植物は〈知性〉をもっている。植物の偉大さを知った。

更新518回目!


植物は、酸素を生み出している。


これは、誰しもが知っている事。


じゃ、植物は種の繁栄のために、
花粉をばらまくのはどうして?


そんな問いに答えを出してくれるのがこの一冊。

植物は<知性>をもっている―20の感覚で思考する生命システム

植物は<知性>をもっている―20の感覚で思考する生命システム


僕は、人でも五感までだと思っていたけど、
植物には、もっと多くの感覚があると知って
びっくりした。


何より驚いたのは、植物の巧みな戦略を駆使して
動くものたちを活用しているという事。
とてもしたたかだ。
でも、ある意味、究極の他力本願と言えるかもしれない。


植物自身は、自らを生かすために、
光を求めて自身を動かし、光を受けて酸素を生み出し
根は、さらなる栄養素を求める旅に出るべく根を伸ばす。


人からみれば、脳が無いのに・心臓が無いのに!
どうしてこんな事ができるの???


っと疑問に思わざるをえない。


でも、彼らはやってのける。


時に人が長い研究の末、分解する事ができた化学物質を
いとも簡単に単純な化学物質に分解してしまったり、
時に魅力的な香りを出して、動物を引き寄せて食べてしまったり。


”そこ”から動かないのに、どうしてこんな事ができちゃうんだろうか?


著者は、まだまだ解明されていない事が多いという。
現に今書いた事でもなぜ、そんな事ができてしまうのか?
解明されていないとあった。
でも、事実として”そこ”にあるということで
観察した事を述べている。


読めば読むほど、植物の凄さを知る。


本当に巧みだ。


食事にも繁栄にも。
しかも誠実さ・不誠実さまであるとは・・・
多くの植物は、蜜が欲しい輩に受粉のために花粉を
つけて欲しいがために、匂いを出しているらしい。
来たら来たで、花の中に閉じ込めてしまうものもいるとのこと。
その代わり、対価としてちゃんと蜜を提供する。

中には・・・
花粉をつけるだけつけさせて、
何も与えないのもいるらしい。

ビックリだなぁ・・・


今回、じっくりこの本を読んで
僕は、植物は人以上に力を持っているなぁと思った。
様々な匂いを自分で作り出したり、
動くものを惹きつける色を出したり、
栄養素を求めて根を伸ばすだけでなく、
必要な化学物質の種類・量まで測れてしまう。


身近な植物を見直すいい機会になった。


植物の偉大さに感服した。